国内のネットコミュニティや教育現場における実態を調査すると、この「クックドゥードゥルドゥー」を巡る日本人のリアクションには、長年にわたる根強い困惑とユーモアが存在します。
象徴的なのが、大手Q&Aサイト「Yahoo!知恵袋」に投稿された過去のログです。「教えて下さい。『クックドゥードゥルドゥー』とは何ですか? クックドゥーの姉妹品ですか??」という素朴な疑問が寄せられ、多くの回答者が思わず吹き出しながら英語の鳴き声であることを解説するという一幕がありました。味の素の中華合わせ調味料「Cook Do(クックドゥ)」の知名度があまりに高いため、新手の料理調味料と本気で勘違いしてしまうケースは、カタカナ表記がもたらす日本特有の現象といえます。
また、YouTubeで人気を博した『矢作とアイクの英会話』第35回「動物の鳴き声」をはじめとする英語学習コンテンツでも、お笑い芸人とお笑いタレントが日米の鳴き声の違いをぶつけ合う企画が定番化しています。「コケコッコー」を信じて疑わない日本人学習者が、ネイティブ講師から真顔で「カッカドゥードゥルドゥー!」と返され、「そんなわけがあるか」「長すぎる」と爆笑しながらツッコミを入れるリアクションは、世代を超えて共感を呼び続けています。
さらにポップカルチャー界隈でも、アイドルグループ「KissBee」が楽曲タイトルに『クック=ドゥードゥル=ドゥー』を採用し、LINE MUSIC等のサブスクリプションで配信されるなど、キャッチーでリズミカルなフレーズとして若年層の間で独自の受容が進んでいます。しかし、いざ実際の英会話の現場になると、「クックドゥードゥルドゥー」とカタカナ読みで発音してネイティブに全く理解されず、怪訝な顔をされる学習者が後を絶ちません。単語の知名度と「通じる発音」との間には、依然として深い溝が存在しているのが現実です。