鶯谷園を初めて訪れる人が陥りがちな最大のトラップが、「追加注文のハードル」と「希少部位の品切れ」です。ネット上では「一度しか注文できない」といった極端な噂が囁かれることもありますが、実際には追加注文自体は可能です。しかし、90分という厳格な時間制限と厨房の凄まじい混雑度を考慮すると、「ファーストオーダーでメインの肉をすべて頼み切る」のが鉄則となります。
特に特上ランプや特上ヒレなどの花形メニューは、遅い時間帯の予約枠になると仕込み分が完売してしまうリスクが跳ね上がります。席に着いたらメニュー表を眺めて悩むのではなく、あらかじめ決めておいた目当ての部位を速やかに一括オーダーすることが、後悔を防ぐ唯一の自衛策です。
また、網交換のタイミングやタレの味付けにも独自の流儀があります。同店の揉みダレはやや甘めでコクが強いため、脂の強いカルビばかりを頼むと中盤で急激に満腹感が訪れます。特上ランプのような上質な赤身を中心に据えつつ、箸休めのキムチやナムル、冷麺をバランスよく織り交ぜる組み立てこそが、鶯谷園を最後まで美味しく食べ尽くすための実践的な知識です。