小出のキャリアを振り返る上で避けて通れないのが、大きな転換点となったトラブルだ。当時、タレントの明石家さんまが企画・プロデュースを務めたNetflixオリジナルドラマ『Jimmy〜アホみたいなホンマの話〜』で明石家さんま役という大役を演じる予定だったが、不祥事により降板を余儀なくされた。作品は撮り直しとなり、当時の芸能界に与えた衝撃は計り知れないものだった。
だが、失意の底から彼を再びカメラの前に立たせたのは、妻の存在と、演劇への執念だった。渡米を経て精神的な成熟を果たした彼は、2021年に配信されたABEMAのオリジナルドラマ『酒癖50』で本格的な主演復帰を果たす。アルコールハラスメントに向き合う複雑な役柄を見事に演じ切り、ブランクを感じさせない演技力で視聴者を圧倒した。裏で彼を支え続けた妻の励ましが、この再スタートを力強く後押ししたことは疑いようもない。