「景色を楽しみたい」「外の光を感じたい」と考えて窓側席を指定したにもかかわらず、着席したら目の前に壁が広がっていたという苦い経験を持つ搭乗客は少なくありません。この現象が起きる背景には、航空機の設計上の明確な理由があります。
なぜ窓がないのか?JAL窓側座席窓なし列理由の構造的要因
航空機の機体内部には、胴体構造を補強するための太いフレーム(構造柱)や、床下から天井へ空調の風を循環させるエアダクト、配線類が壁面内部を縦断している箇所があります。旅客機の窓は一定の間隔で配置されていますが、座席の配置ピッチ(前後間隔)と機体の窓の間隔は必ずしも1対1で完全に一致しません。その結果、ダクトやフレームが通る特定の列では「窓を設置できない」、あるいは「窓の位置が座席の真横から前後に大きくズレる」という事態が発生します。
予約時に注意すべき「トラップ席」の具体例
例えば、ボーイング737-800型機では前方普通席の一部(主に11列目や12列目付近の窓側)や、ボーイング787型機、A350型機の主翼付け根付近および客室パーティション直後の特定の列において、窓が半分しか見えなかったり完全に壁で塞がれていたりする席が存在します。
さらに、客室最後列の座席は後方にギャレー(厨房設備)やトイレ、あるいは機体尾部の壁が迫っているため、リクライニング角度が制限されるケースがあります。また、人の出入りや物音が気になる位置でもあるため、静かな環境で睡眠をとりたい乗客にとっては避けるべきポジションと言えます。