天龍寺を訪れて最初に息を呑むのが、日本で最初に史跡・特別名勝に指定された曹源池(そうげんち)庭園です。約700年前の作庭当時の面影を色濃く残す池泉回遊式庭園で、背後にそびえる嵐山や亀山を借景として巧みに取り入れています。
中央に配された「竜門の滝」と鯉が滝を登って龍になる姿を模した「鯉魚石(りぎょせき)」は、禅の修行を象徴する枯山水の手法を取り入れた名意匠です。大方丈の濡れ縁に座り、水面に映る山々の緑や空のグラデーションを静かに眺める時間は格別の体験となります。
特に秋の紅葉シーズン(見頃は例年11月中旬~12月上旬)は、カエデやモミジが池の周囲を鮮やかに彩り、息をのむ美しさを誇ります。見頃の時期は午前中から大変な混雑となるため、開門直後の朝一番(午前8時30分~)を狙うのが快適に鑑賞する秘訣です。