1998年、横浜ベイスターズを38年ぶりの日本一へと導き、海を渡ってシアトル・マリナーズでも新人王とセーブ王を獲得した佐々木主浩。日米通算381セーブという大記録の裏には、想像を絶する肉体的・精神的プレッシャーが存在した。現役生活の晩年から引退後にかけて、その傷ついた体を癒やし、新たな生き甲斐へと導いたのが家庭の温もりだった。
佐々木が連れ子として引き取った子どもたちに対しても、彼女は真正面から向き合い続けたという。複雑な家族関係をまとめ上げ、食生活からメンタルケアまで徹底して夫を支え抜く。プロ野球界屈指の豪快な男が安心して羽を休められる港を築いたことこそ、彼女の最大の功績かもしれない。