偶発的なスタジオの悪あがきから生まれたフレーズは、瞬く間に全国の視聴者を虜にしました。2010年、この言葉は「第3回女子中高生ケータイ流行語大賞」で銀賞(第2位)を受賞します。金賞が同じく小杉の「ヒーハー!」であったことは、コンビ間での凄まじい相乗効果を如実に物語っています。漫才師としてトップを獲った二人が、個人のワンフレーズでも頂点を争うという前代未聞の事態が巻き起こったのです。
さらにブームを決定づけたのが、自動車大手スバル(SUBARU)の新型車プロモーションCMへの起用でした。CM内では小杉が車内の広さや快適性に「ヒーハー!」と歓喜する一方、吉田が「こんなに安くてええ装備付けたら、どうかしてるぜ!」と絶叫する演出が採用され、お茶の間の定番フレーズとして定着しました。企業の公式キャンペーンにまで登用された事実は、この言葉が単なる内輪ウケを超え、社会的な市民権を獲得した証拠と言えます。
当時の反響と二人のギャグの構造的な違いを客観的に比較するため、以下のデータと分析をまとめました。
このデータが示す通り、「どうかしてるぜ」は単独で成立したのではなく、小杉の「ヒーハー!」という強烈な光があったからこそ、その影として圧倒的なコントラストを放ちました。漫才コンビとしての緻密な関係性があって初めて成立した社会現象だったのです。