そもそも、日本中を巻き込むこの性格分析の大きなうねりは、どこから生まれたのか。時計の針を巻き戻すと、20世紀初頭に精神分析学者カール・ユングが提唱した「心理類型論」に突き当たる。彼の画期的な概念をベースに、イザベル・マイヤーズとその母が実用的な識別指標として体系化したのがMBTIの原型だ。
そして現在、若者世代のバイブルとなった16Personalitiesは、NERIS Analytics Limitedが独自に開発した現代版の分析システムである。ビッグデータと多角的な質問紙法を組み合わせることで、従来の枠組みをブラッシュアップし、デジタル世代に最適化されたコンテンツとして開花させた。
心理学業界ではその科学的精度をめぐる議論が絶えないが、自己理解を求める人々にとって強力な道しるべとなっている事実は揺るがない。複雑な己の感情に名前を与えてくれるツールとして、熱狂的に支持されている。