SNSやネット掲示板を観察すると、「ネクタイピンはおじさん臭い」「ダサい」というネガティブな声を耳にすることがあります。しかし、詳細な投稿内容を分析すると、ダサいと評価されているのはアイテムそのものではなく、「サイズ感の破綻」や「不適切な留め方」が原因であることが浮き彫りになります。
典型的な失敗例の筆頭が「ピンが斜めに歪んでいること」です。ネクタイピンは水平(地面と平行)に留めるのが鉄則ですが、急いで装着して斜めになっていたり、途中でずれて傾いたりしていると、途端にだらしのない印象を与えます。ネクタイを着用した状態で姿見の前に立ち、ワイシャツのストライプや前立てに対して垂直になっているかを指先で確認する習慣が不可欠です。
もう一つの落とし穴が「ネクタイの幅とタイピンの長さのアンバランス」です。近年主流となっているナロータイ(大剣幅6.0〜7.0cm程度)に対し、昔ながらのレギュラータイ用ロングタイピン(長さ6cm超)を合わせると、ネクタイの端からピンがはみ出してしまいます。「ネクタイピンの長さは、留める位置におけるタイ幅の3分の2から4分の3程度に収める」のが現代の視覚的黄金律です。はみ出しは確実に野暮ったさを生むため、購入前のサイズ確認を怠ってはなりません。