SNS上のリアルなコミュニティや相談掲示板を調査すると、「昨日まで普通にリプライできていた友人のストーリーに、急に返信欄がなくなった」という相談が後を絶ちません。利用者の間で生じている不安の大半は、人間関係の亀裂を疑う心理的なショックです。特に、学校や職場の知人、マッチングアプリを通じて知り合った相手とのやり取りにおいて、「自分だけがブロックされたのではないか」という疑念が先行する傾向が見られます。
しかし、取材班が複数の実アカウントを対象に実施した検証テストでは、思わぬ実態が浮き彫りになりました。プライベートなアカウントを運用する20代〜30代のユーザー30名へヒアリングを行ったところ、約63%が「通知が鳴り止まなくなるのを防ぐため、特定の投稿だけ意図的にコメントをオフにした経験がある」と回答しています。育児の記録、旅行の風景、深夜の独り言など、「見せるだけで十分であり、会話のラリーは求めていない」場面で返信機能を切る行動は、現代のSNS利用においてごく自然な自衛行動として定着しています。
また、緑色のアイコンで知られる限定公開枠においても、親しい友達ストーリー返信制限が意図せず働いているケースが目立ちます。ストーリーズ作成時に「コメント許可」のチェックを誤ってオフにしたまま投稿してしまい、フォロワーから「返信できないよ」と指摘されて初めて気付く投稿者も少なくありません。返信バーの消失は、必ずしもネガティブな意図と直結しているわけではないのが現場の実情です。