ハイムリック法の正しいやり方と禁忌|妊婦・乳児Ngの理由と救命法

ハイムリック法の正しいやり方と禁忌|妊婦・乳児Ngの理由と救命法

ハイムリック法の正しいやり方と禁忌|妊婦・乳児Ngの理由と救命法を成功させるための重要なポイントをご紹介します。

ハイムリック法には医学上、明確に定められたハイムリック法禁忌が存在します。その代表例が「明らかに妊娠している女性」と「1歳未満の乳児」です。命を救うための善意の行動であっても、対象を誤ると致命的な合併症を招くことになります。

まず、ハイムリック法妊婦への適用が禁止される最大の理由は、子宮破裂や胎盤早期剥離、胎児への直接的圧迫による致命傷のリスクです。妊娠中期以降の腹部突き上げは、肥大した子宮と胎児にダイレクトな外力が加わるため極めて危険です。妊婦が窒息した場合は、腹部を避けて胸骨中央を圧迫する胸部突き上げ法または背部叩打法を選択しなければなりません。

次に、ハイムリック法乳児が禁忌とされる理由は、乳児特有の解剖学的構造にあります。1歳未満の乳児は腹壁が非常に薄く、肋骨が柔らかいうえに、肝臓や脾臓などの重要臓器が成人に比べて下方に位置しています。この状態で強い腹部突き上げを行うと、横隔膜を押し上げる前に肝破裂や内臓出血を引き起こす危険性が極めて高くなります。乳児には片腕に跨がせるようにうつ伏せにして頭を下げ、背中を叩く背部叩打法と、2本指で行う胸部突き上げ法を交互に繰り返すのが医学的正解です。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。