口当たりの軽さに反して、なぜこれらのパンはここまで熱量が高くなってしまうのでしょうか。その主たる要因は、製造工程における生地の構造と油脂・砂糖の配合比率にあります。
代表格であるメロンパンのカロリーと脂質に注目してみましょう。メロンパンはふんわりとしたパン生地の上から、バターやマーガリン、砂糖、小麦粉を練り合わせた「クッキー生地(ビスケット生地)」を丸ごと被せて焼き上げる構造になっています。つまり、パンと焼き菓子(クッキー)を同時に丸ごと1個食べているのと同じ状態です。そのため、標準的なサイズでも380〜450kcal、脂質15〜20g、糖質50g以上という重量級の栄養構成になります。
また、サクサクとした軽い食感が魅力のクロワッサンが高カロリーになる理由は、幾重にも層を重ねる「折り込みパイ生地」の製法にあります。小麦粉生地の間に大量のバターやショートニングを幾層にも折り込んで焼き上げるため、生地全体の重量の約30〜40%を油脂が占めることになります。デニッシュペストリーの糖質と脂質の組み合わせも同様で、バターのコクと果物ジャムやカスタードの甘みが重なることで、糖質×脂質の過剰摂取という最も体脂肪に変わりやすい黄金比率が完成してしまうのです。