心身ともに限界を迎えていた中島唱子を救ったのは、1995年の文化庁在外研修員としてのニューヨーク留学でした。日本を離れ、人種も体型も多種多様な人々がそれぞれの個性を誇らしく生きるブロードウェイの演劇コミュニティに身を置いたことで、彼女の価値観は根底から覆されます。
「痩せていること=正義」という狭い物差しから解放され、ありのままの自分を表現する喜びを取り戻した彼女は、ニューヨーク滞在中に運命のパートナーと出会います。相手はアメリカ人のアラン・ボウズ(Alan Bowes)氏。教育関連や文化人類学的視点を持つ知的なパートナーであり、彼女の容姿ではなく人間性そのものを深く愛しました。
2003年に正式に結婚を発表。二人は互いの文化とキャリアを尊重し合いながら、日本とアメリカをフレキシブルに行き来するライフスタイルを築き上げました。夫との出会いと温かな信頼関係は、中島唱子が過去のトラウマを完全に清算し、揺るぎない自己肯定感を獲得する決定打となりました。