本作の大きな原動力となったのが、パイロットの副操縦士・新海元を演じた木村拓哉と柴咲コウの絶妙な掛け合いだ。当初は反発し合いながらも、職務に対するプロ意識を通じて互いを認め合っていく過程が、極めてスリリングかつ情感豊かに描かれた。
撮影現場では、二人の即興的なやり取りや視線の交わし合いから、数々の名シーンが生まれたという。特に夕暮れの滑走路近くで交わされた対話シーンでは、台本以上の緊張感と温かみが漂い、スタッフからも感嘆の声が上がったとされる。木村拓哉の圧倒的なカリスマ性と、柴咲コウのブレない存在感が衝突し、化学反応を起こした瞬間であった。