名声が高まるにつれ、激しさを増すのが入店までのハードルだ。現在は店頭での発券システムが定着しているものの、週末ともなれば早朝の段階で当日分の予定数が終了することも珍しくない。確実な一杯にありつくためには、周到な時間配分と覚悟が求められる。
しかし、殺伐とした空気はそこにはない。待機列の合間に近所の常連客と遠来の旅行者が言葉を交わし、おすすめのトッピングや近隣の観光情報を教え合うような温もりが残る。デジタル化が進む世の中にあって、実際に足を運ばなければ決して味わえない「場所の体験」が、この店先には確かに息づいている。