インターネット上の掲示板や一部の煽情的なまとめサイトでは、今なお「世帯視聴率が1桁台だから大爆死」「月10枠は苦戦している」といった短絡的な言説が散見されます。こうした評価は、現在のテレビビジネスの現場構造を全く理解していない決定的な誤解です。
放送局の収益構造と広告価値の基準は、すでに「総世帯視聴率」から「コア視聴率(13歳から49歳の個人視聴率)」および「配信プラットフォームの再生実績」へと完全に移行しました。スポンサー企業が重視するのは、購買意欲が高くブランドへの共感度を持つ現役世代へのリーチです。カンテレ月10枠はこのターゲット層において圧倒的な占有率を誇っており、CM枠のセールスは極めて高値で安定しています。
また、「見逃し配信で後から見れば十分」という視聴者が多いドラマは、倍速視聴やスキップ再生されやすいという懸念を持たれがちですが、月10ドラマは例外です。伏線回収の緻密さゆえに「1秒たりとも見逃せない」「通常速度でじっくり画面を凝視しなければ真相に辿り着けない」という視聴体験を創出しています。世帯視聴率という過去の遺物にとらわれず、熱狂的な実視聴者層をグリップしている点こそ、ネットの俗説を覆す揺るぎない真実です。