眠くないのに出る生あくびとは?脳梗塞の前兆や危険な病気のサインを解説

眠くないのに出る生あくびとは?脳梗塞の前兆や危険な病気のサインを解説

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ネット上で流布する健康情報のなかには、医学的根拠を欠く誤解も散見されます。代表的なものが「生あくびが出たら深呼吸して酸素を取り込めば治る」という俗説です。通常の換気不足であれば深呼吸で改善しますが、脳動脈硬化や血栓による閉塞、自律神経反射の失調が起きている場合、外的な深呼吸だけで脳組織の局所低酸素を解消することは不可能です。

特に見落とされがちな盲点が、自律神経失調症と血管迷走神経反射の関係性です。慢性的な精神的ストレスや過重労働に晒されると、交感神経が極度に緊張したのち、突如として反動的な副交感神経の急上昇(コリン作動性ショック状態)が引き起こされます。これにより末梢血管が拡張して急激な血圧低下と脳貧血が起こり、その直前の代償反応として連続的な生あくびと冷や汗、吐き気が現れるのです。

もう一つの深刻な盲点が、睡眠時無呼吸症候群(SAS)です。本人は「一晩中しっかり眠った」と思い込んでいても、夜間に気道が閉塞して数十回から数百回もの無呼吸を繰り返している場合、血中酸素飽和度(SpO2)は危険水域まで低下しています。結果として日中に脳の慢性疲労と低酸素状態が持続し、眠気の実感を伴わないまま、脳が酸素を求めて生あくびを頻発させるメカニズムが成立します。

斉藤 蓮
著者

斉藤 蓮

シンプルで洗練された住まいづくりとインテリアコーディネートのアイデアを提案しています。