SNSやネットコミュニティ(X、5ちゃんねる、Yahoo!知恵袋等)では、小室ファミリーに対する懐古と再評価が絶え間なく行われています。「90年代のTKサウンドを聴くと当時の記憶が鮮明に蘇る」「今聴いても転調の妙やベースラインの作り込みが凄まじい」といった音楽的評価が高い一方で、「当時の過密スケジュールは過酷すぎたのではないか」という同情の声も少なくありません。
実際、当時の特番インタビューや自著・手記で語られた当事者たちの告白からは、華やかな表舞台の裏にあった極限の現場が浮かび上がります。
「新曲のデモテープが届くのがレコーディング当日の朝だった」「仮眠室で毛布にくるまりながら歌詞を覚え、起きてすぐブースで歌入れを行った」という証言は複数のボーカリストから語られています。小室氏自身も複数のスタジオを同時に稼働させ、寝る間を惜しんで楽曲制作に没頭していました。この超人的な制作スピードが生み出した熱狂は、アーティストたちに莫大な名声をもたらしたと同時に、若くして自己を見失いかねない過度の精神的・肉体的負荷を強いる二面性を持っていたのです。