溜席は相撲観戦の場であると同時に、土俵と地続きになった「競技スペースの一部」とみなされます。そのため、マス席や2階イス席のような自由な観戦スタイルは一切許されず、日本相撲協会が定める厳しい規律を守らなければなりません。
第一に「飲食の完全禁止」です。マス席名物の焼き鳥やお弁当はもちろん、アルコール類やお菓子の持ち込みも固く禁じられています。熱中症予防のための最低限の水分補給を除き、飲食は一切認められていません。飲食を希望する場合は、取組の合間に国技館内のエントランスやラウンジへ移動する必要があります。
第二に「写真撮影とスマートフォンのマナー」です。力士の集中を妨げないよう、取組中の撮影は厳禁。フラッシュの使用やシャッター音は勝負を左右する重大な妨害行為となります。通話はもちろん、取組中のスマホ操作自体もマナー違反とみなされ、客席を巡回する呼出しや警備員から注意を受けます。
第三に「年齢制限(6歳未満の子供入場禁止)」が設けられています。乳幼児や未就学児は膝上観戦であっても入場できません。これは子供の安全確保が最大の理由であり、後述する力士転落時の事故防止策として徹底されています。