なぜ温かいお湯に浸かるだけで、これほどまでに身体が軽くなるのか。その鍵を握るのが自律神経のコントロールと、体内で生成されるヒートショックプロテイン(HSP)だ。湯船の温熱効果によって血管が拡張すると、副交感神経が優位に立ち、緊張した心身が弛緩モードへとスムーズに切り替わる。
さらに、適度な熱刺激は細胞修復を助けるヒートショックプロテインの分泌を促進する。このタンパク質は、ストレスや運動によって傷ついた細胞を修復し、免疫力を高める働きを持つ。単に温まるだけでなく、分子レベルで体内のメンテナンスが行われているのだから驚きだ。