「なぜ特定の日にだけ、これほどサーチライトがくっきりと見えるのか?」という疑問には、気象条件が深く関係しています。サーチライトの光筋が鮮明に浮かび上がる最大の要因は、低層に立ち込める雲や空気中の水滴・微粒子です。
快晴の夜空では光が宇宙空間へ抜けてしまうため、地上からは光の筋が見えにくくなります。しかし、雨上がりや曇天の日、あるいは湿度が高く靄(もや)がかかっている夜は、雲の底(雲底)が巨大なスクリーンの役割を果たします。地上から放たれた強力な光線が雲に当たり、光の散乱(レイリー散乱・ミー散乱)が起きることで、遠く離れた場所からでも「空に光の柱が立っている」「雲に丸い光が走っている」ように見える仕組みです。
まれに日本海沿岸などで見られる自然現象「光柱(ライトピラー)」と混同されることがありますが、大阪市内で旋回したり規則的に動いたりする光の柱は、100%人工の照明設備によるものです。