現在、世界の音楽市場における彼女の評価は新たなフェーズを迎えている。SpotifyやApple Musicといった世界的ストリーミングプラットフォームにおいて、80年代・90年代の日本の名曲がグローバルに再掘り起こしされる中、彼女の初期音源から最新曲までの再生数が爆発的に伸び続けているのだ。
カタログを管理するユニバーサルミュージックジャパンのグローバル戦略も相まって、海外の若いリスナーが「藤圭子の娘」というルーツにまで辿り着くケースが増加している。演歌のブルース感と現代のエレクトロニカが融合した唯一無二のアイデンティティ。国境や世代を超えてリスナーを魅了するその構造は、まさに両親が授けた異種格闘技的な音楽環境があったからこそ説明がつく現象だ。