多くのラブソングが「結ばれる喜び」や「別れの悲哀」を明確なドラマとして描くのに対し、「愛を伝えたいだとか」は徹底して中間地帯のモヤモヤした感情をすくい取る。相手に対する不満、自分自身の情けなさ、解決しない苛立ち。それらが整理されないまま、ただファンキーなリズムに乗ってグルーヴし続ける。
愛しているからといってすべてが上手くいくわけではない。会話は噛み合わず、気まずい空気が流れ、それでも離れられない。そんな不条理で泥臭い関係性を肯定も否定もせず、ただ事実として提示する姿勢が、聴き手にとっての救いとなっているのだ。