教育専門メディアの現地取材や保護者ネットワークに寄せられた手記からは、カタログスペックだけでは見えない生々しい実態が浮き彫りになっています。
都内の公立小学校に長男を通わせる母親(40代)は、当時の葛藤について次のように語っています。
「小2の秋、衝動的な行動が目立つ息子のために通級を打診されました。『特別な枠組みに入れることで、息子の将来にレッテルが貼られるのではないか』と最初は泣いて抵抗しました。しかし、実際に週1回の指導が始まると、先生が息子の特性に合った視覚的な指示カードを作ってくれ、学校での癇癪が目に見えて減りました。手記にも書きましたが、『もっと早く決断してやれば息子の辛い時期を短くできた』というのが偽らざる本音です」
一方で、SNSや知恵袋、地域コミュニティでは運用の不均衡に対する悲痛な叫びも散見されます。
「通級がある学校とない学校の格差が酷すぎる。隣の学区なら自校に通級があるのに、うちは拠点校まで片道30分かけて送迎しなければならない。仕事を中抜けして週1回送迎する生活を続けた結果、親のほうがメンタルを削られて退級を選ばざるを得なかった」(地方都市在住・小3男児の保護者)
制度そのものは優れていても、「自校通級」か「他校通級(巡回指導を含む)」かによって、家庭にかかる負担の桁が異なるのが学校現場の実情です。