SNSやネット掲示板におけるハニートラップ ネットの反応を検証すると、世間の認識と現場の実態には極めて大きな乖離が存在します。最も多い誤解は「自分は要人ではないから関係ない」「美人に引っかかるのは自己管理が甘い男だけだ」という極論です。
しかし、防諜のプロフェッショナルが指摘する現実の盲点は全く別のところにあります。工作員が最も好んで狙うのは、組織のトップではなく「重要機密にアクセスできる権限を持ちながら、組織内で正当に評価されていないと感じている中間管理職や現場エンジニア」です。
「会社はあなたの才能を正当に評価していない」「あなたの技術は世界を変える力がある」といった言葉で承認欲求を巧みに刺激し、精神的な拠り所となった上で関係を深めていきます。外見的な魅力だけでなく、標的の話を熱心に聞き、共感し、孤独感を埋めてくれる存在として現れるため、被害者本人は罠に落ちている自覚すら持てないケースが大半です。