8分の6拍子を演奏する際、初心者が最もつまずきやすいのがメトロノームの使い方とカウントの方法です。テンポや楽曲の難易度に応じて、適切なステップを踏む必要があります。
曲の練習初期やテンポが極めて遅い楽曲(LargoやAdagioなど)を練習する場合は、「8分音符=1クリック」としてメトロノームを鳴らし、小節を「1・2・3・4・5・6」と数える方法が有効です。細かな休符や装飾音、16分音符の正確な位置を把握するためには、この細分化した数え方が欠かせません。
しかし、ある程度譜読みが進んだ段階や、中速〜高速の楽曲(Andante、Allegroなど)では、すぐに「付点4分音符=1クリック」へと切り替える必要があります。テンポ指定が「付点4分音符=60」などと記載されている場合、メトロノームは1小節に2回しか鳴りません。演奏者は「カッ(1・2・3)・カッ(2・2・3)」と、クリック音の合間に自分で3等分のビート(3連符のグリッド)をキープします。このカウント法を体得して初めて、8分の6拍子特有の流れるような躍動感が生まれます。