新幹線がストップした際、多くの乗客が選択に迷うのが「前倒し移動」か「滞在延期」かという二者択一だ。特に東京〜新大阪間の東海道新幹線が全線で止まった場合、1日あたり数十万人の移動足が奪われる。代替手段として航空便や高速バス、在来線の活用を考える人も多いが、大型台風の接近時は空の便や高速道路も同時にストップするケースが大半だ。
ここで過去の教訓から学べる最大のポイントは、「無理に移動を試みないこと」である。主要駅周辺のホテルは、運休が決まった瞬間に予約が殺到し、数十分で満室となる。計画運休の予告が出た段階で、現地の滞在期間を延ばすか、台風の進路から外れた迂回路(例えば北陸新幹線を経由するルートなど)を確保する決断が求められる。駅の待合室で夜を明かす「帰宅困難者」になるリスクを回避するためには、早期の撤退・延期決断こそが最大の防御策となる。