なぜここまでピークが短いのでしょうか。その鍵を握るのが、しぶんぎ座流星群 母天体 小惑星2003 EH1の存在です。多くの流星群は彗星が撒き散らしたチリの中を地球が通過することで発生しますが、しぶんぎ座流星群の母天体は2003年に発見された比較的新しい小惑星です。この小惑星は、かつて彗星だった天体がガスや氷を放出し尽くした「彗星の残骸」と見られており、宇宙空間に残されたチリの帯(ダストトレイル)の幅が極めて細いため、地球が一瞬で通り抜けてしまうのです。
また、星座早見盤を見ても「しぶんぎ座」という星座は見当たりません。このしぶんぎ座 名前の由来 壁面四分儀座には天文学の歴史が刻まれています。18世紀後半にフランスの天文学者ラランドが設定した「壁面四分儀座(へきめんしぶんぎざ=天体の高度を測る観測機器)」という星座に由来していますが、1922年に国際天文学連合(IAU)が全天88星座を正式決定した際に廃止されました。星座自体は姿を消したものの、流星群の歴史的名称として現在も親しまれ続けています。