無料見学の休止が長期化し、体感ツアーへと移行する過程で、利用者の受け止め方は真っ二つに分かれました。当時のSNSや掲示板、口コミサイトの記録を紐解くと、生活者のリアルな感情が浮き彫りになります。
「中央道を使って家族4人で毎年訪れるのが恒例行事だった。無料のアイス食べ放題がなくなったのは本当に寂しい」「小さな子どもを連れて手軽に楽しめる貴重なレジャースポットだったのに……」という、手軽なレジャー施設としての喪失感を訴える声は数多く見られました。特に夏休みの家族旅行の定番ルートとして組み込んでいた層にとって、アイス食べ放題休止理由への納得感を得るには一定の時間を要しました。
その一方で、実際に混乱期の工場を訪れていたリピーターからは、冷静な擁護論も根強く寄せられていました。「休止直前の白州工場は正直マナーが悪すぎた。アイスを何本も机にキープして溶かしてしまう人や、ゴミ箱からゴミが溢れているのを見て複雑な気持ちになっていた」「静かな白州の森の雰囲気が台無しになっていたので、入場を制限するのは英断だと思う」といった指摘です。
現在展開されている「シャトレーゼ体感ツアー」に参加した当選者たちの声に目を向けると、評判は極めて上質です。「ガイドさんの解説で、契約農家の卵や白州の名水がどれほど贅沢に使われているかを知り、普段のケーキの見え方が変わった」「作り立ての特別なお菓子をゆったり味わえて、以前の混雑が嘘のように贅沢な時間を過ごせた」といった評価が目立ちます。「大衆向けの無料アミューズメント」から「ブランドの真価を体感するリトリート」へと、ユーザー層のフィルタリングと体験価値の純化が見事に成功した現場のリアルが窺えます。