インターネット上や一部の書籍において、「安倍家は天皇家と血縁関係があるのではないか」という言説が語られることがあります。この噂の真相はどうなのでしょうか。
結論から言えば、直接的な血縁関係(直系の子孫や近親婚など)は存在しません。しかし、日本の政財界における複雑な「閨閥のネットワーク」を辿っていくと、確かに皇室・旧宮家と遠縁で接続する構造が見えてきます。
最もわかりやすい例が、麻生太郎元首相の家系を経由するルートです。麻生太郎の妹・信子さまは寬仁親王の妃(皇族)であり、祖父は吉田茂元首相、さらにその先は明治の元勲・大久保利通へと繋がります。そして岸家・安倍家もまた、鮎川義介(日産コンツェルン創業者)や白洲次郎、旧華族の血筋などと幾重にも重なる婚姻関係を結んでいます。
明治以降の近代日本において、指導者層は血縁・姻戚関係を通じて巨大なエリート網を形成してきました。「天皇家と繋がっている」という言説は、直接の血統というよりも、日本型支配層の網の目(閨閥)のどこかで皇室と交差しているという事実が誇張されて広まったものと言えます。