2016年のオープンから10年を迎えた2026年。多くの地方施設が維持管理に苦しむなか、この場所が活況を維持し続けている背景には、地域住民との強固な信頼関係がある。
出荷者は地域の高齢者からUターン・Iターンの若者まで多岐にわたり、それぞれが持ち込む野菜や加工品には生産者の顔写真と誇りが添えられている。「自分たちの町には何もない」と諦めるのではなく、「ここにある本物」を磨き上げて外に届ける仕組みを作ったこと。西土佐の道の駅が提示したのは、地方創生という言葉が色褪せた現代における、地域経済の極めて現実的で幸福な自走モデルだ。