SNSや動画サイトで拡散されているスタイリング法の中には、髪のダメージを加速させたり、かえってセットを崩しやすくしたりする誤った情報も散見されます。
代表的な誤解が「高温(180℃以上)で一気に巻いた方が長持ちする」という言説です。前髪は他の髪に比べて細くデリケートなため、高温の熱を加えるとタンパク変性を起こして毛先が硬化し、パサつきの原因になります。一度硬化した髪は水分を保持できず、湿気を吸ってすぐにうねる悪循環に陥ります。適切な温度設定は140℃〜160℃が鉄則です。
また、「束感を作るためにスタイリングオイルを根元から馴染ませる」という手法も現場目線ではNGとされています。オイルの重みで毛根が寝てしまい、夕方には皮脂と混ざり合って不潔に見えるリスクがあります。オイルはあくまで「手のひらに1滴伸ばし、毛先の1/3に指先でつまむようにつける」のが正しいアプローチです。