近年、オフィスでの対面会話よりも「オンライン会議で声が相手に届かない」というトラブルが急増しています。現場のITインフラ検証およびオーディオエンジニアの証言によると、この問題の8割以上はマイクの配置とソフトウェア設定のミスに起因しています。
PC本体に内蔵されたマイクを使用している場合、キーボードの打鍵音や冷却ファンのノイズを拾いやすいうえ、口元からの距離が離れすぎるため、部屋の反響音(部屋鳴り)を大量に集音してしまいます。その結果、相手側にはお風呂場から喋っているかのような、極めてこもった音声として再生されます。
この事態を防ぐためのマイク 声がこもる 設定のチェックポイントは以下の通りです。
第一に、「単一指向性」のヘッドセットまたはUSBコンデンサーマイクを口元から握り拳1個分(約10〜15cm)の位置に配置することです。指向性を絞ることで、口元から発せられるクリアな直接音だけを拾うことが可能になります。
第二に、Web会議ツール側の「ノイズ抑制機能」の調整です。ZoomやMicrosoft Teamsなどに標準搭載されているAIノイズキャンセリングを「高」に設定していると、周囲の雑音だけでなく、発話者の声の語尾や子音の高音成分まで「ノイズ」と誤認識してカットしてしまい、モゴモゴとした不自然なこもり声を作り出します。静かな室内環境であれば、ノイズ抑制は「低」または「自動」に設定し、マイク本来の自然な音質を活かすのがプロの鉄則です。