東京湾臨海部、水辺の気配が漂うテレビ東京天王洲スタジオ。普段は緻密な番組制作が行われるこの拠点が、今夜ばかりは巨大なライブハウスへと変貌を遂げる。テレビ東京の真骨頂は、限られた空間を逆手に取った泥臭くも圧倒的な立体演出にある。
スタジオの通路、エントランス、果ては駐車場に至るまで、施設全体がステージだ。アーティストが歌いながらカメラを引き連れ、スタッフが入り乱れる舞台裏を縦横無尽に駆け抜ける。きらびやかなセットに守られた他局の歌番組とは一線を画す、現場のリアルな体温。汗の飛沫や息遣いまでもダイレクトに伝えるカメラワークは、まさに現場至上主義を掲げる制作陣の矜持そのものと言っていい。