客観的な実態を把握するため、公式のIR決算短信や財務諸表をもとにエイベックスの経営状況を検証します。「赤字転落」の真実と、企業としての基礎体力を以下の比較データで確認してみましょう。
決算書の数字を精査すると、営業損益がマイナスに振れた局面があったのは事実です。しかしその主因は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う大規模ライブ・イベントの中止と、新世代アーティスト育成・海外拠点開発に向けた先行投資の集中でした。
特筆すべきは、ビル売却によって得た巨額の現金を遊休資産のまま抱え込まず、デジタル基盤の強化、アニメ・ゲーム等のIP(知的財産)創出、そして株主への積極的な配当還元へと適切に配分している点です。バランスシート上、財務の健全性を示す自己資本比率は50%超をキープしており、「資金ショートによる倒産」という噂は完全に事実と反しています。