シーズン中盤にかけてファンを驚かせるのが、主力級先発投手の突然の登録抹消です。インターネット上では「故障ではないか」「首脳陣の叱責降格か」といった憶測が飛び交うことも珍しくありませんが、巨人先発の登録抹消理由を丹念に追うと、そこには周到に計算されたチーム戦略が存在します。
投手チーフコーチ陣がメディアの囲み取材などで言及している通り、現代のプロ野球では「先発投手の肩肘の消耗度を数値化して管理する」システムが徹底されています。6連戦が続いた直後の休養日や、対戦相手とのマッチアップの巡り合わせを利用し、あらかじめ決まっていた先発ローテ再編として登録抹消を敢行するケースが大半を占めます。
出場選手登録を抹消すると再登録まで最短でも10日間を要しますが、この期間をあえて設けることで、1軍のベンチ入り枠を中継ぎ投手や代打の補強に充てることが可能になります。つまり、先発の抹消はネガティブな処分ではなく、戦力の最大化と投手のコンディション維持を同時に実現するための積極的マネジメントと言えます。