現場取材を進めると、学校教育や地域スポーツの現場において、悪意のない著作権・商標権侵害が後を絶たない実態が浮き彫りになります。特に保護者やボランティアスタッフが良かれと思って作成したポスターやSNS画像に、法的なリスクが潜んでいるケースが目立ちます。
典型的な盲点が「有名プロチームのロゴや人気バスケ漫画のトレース画像」の無断使用です。非営利の部活動であっても、公の場に掲示するポスターやインターネット上に公開するSNS画像は「私的使用のための複製(著作権法第30条)」の範囲を超えてしまいます。関係者の証言によると、「ネットで拾ったかっこいい画像を背景に使ったら、後から権利者から削除要請が届いた」という事例は決して珍しくありません。
また、シューズの3本ラインや特定ブランドのアイコンが明確に描かれたイラストをチームグッズに転用することも、意匠権や商標権の観点から避けるべきです。トラブルを未然に防ぐためには、信頼できるストックフォトサイトから正規にライセンス許諾された素材を使用するか、権利関係がクリアなオリジナルイラストを描き起こす姿勢が不可欠です。