SNSや手芸コミュニティの相談コーナーで最も頻出するのが、「編み進めるうちに左右の端が内側にくるんと丸まってしまう」という悩みです。編み図通りに編んでいるはずなのに、編み地が長方形を保てず、扇形や筒状に変形してしまう現象には明確な物理的理由が存在します。
最大の原因は、引き上げ編みを編む際に「針に掛けた糸を引き出す高さが足りず、編み地の縦方向が極端に縮んでいること」です。通常の長編みは前段の頭から糸を引き出しますが、表引き上げ編みは前段の柱から糸を引き上げるため、本来であれば通常の長編みよりも糸を長めに、ゆったりと引き上げなければなりません。引き出す長さが不十分だと、引き上げられた目が周囲の目を下向きに強く引っ張り、編み地全体に強烈な収縮テンションがかかって端が丸まり始めます。
このワッフル編み 端が丸まる 対策として有効な現場のプロの技は以下の3点です:
第一に、引き上げ編みを行う際は、針にかかっているループの高さが現在編んでいる段の上面と水平になるまで、意識して糸を高く引き上げることです。手首のスナップを少し上に向けるだけで、引きつれは劇的に改善します。
第二に、両端の立ち上がりと最終目の編み方です。端の目を引き上げ編みに隣接させると引っ張られやすいため、編み地の両端には必ず「通常の長編み」を1目ずつ配置して土台の柱を安定させます。さらに、ワッフル編み 立ち上がり 目立たない仕上がりに整えるテクニックとして、通常の「鎖編み3目」で立ち上がるのではなく、「鎖編み2目」で立ち上がるか、もしくは「鎖編み1目+根元の細編み+細編みの左足に針を入れてもう一段細編み(いわゆるチェーンレス立ち上がり長編み)」を採用すると、端の隙間が埋まり、側面のラインが垂直に美しく揃います。
第三に、完成後のスチームブロッキングです。編み終えた段階で多少の丸まりがあっても、アイロンの蒸気をたっぷり当てて(ピン打ちをして形を整えた状態でアイロンを浮かせながら蒸気のみを吸わせる)、完全に熱が冷めるまで放置することで、繊維の撚りが落ち着き、平らで美しいスクエア形状に定着します。