公共交通機関を利用して訪れる場合、玄関口となるのは南海電鉄の「加太駅」です。南海なんば駅から特急または急行を利用し、和歌山市駅で加太線(愛称:加太さかな線)に乗り換えて約25分。観光列車「めでたいでんしゃ」に揺られるアプローチは、旅情を盛り上げる演出として家族連れや鉄道ファンにも親しまれています。
加太駅から宿までは急な坂道を上る山上に位置するため、徒歩での移動は現実的ではありません。そこで重要なのが休暇村加太へのアクセスを支える送迎バスの存在です。加太駅前からは宿の定期送迎バスが運行しており、所要時間は約10分。予約不要で電車の到着時間に合わせてダイヤが設定されているため、重い荷物を抱えていてもストレスなくチェックインできます。
マイカー利用の場合は、阪和自動車道の泉南ICまたは和歌山北ICより加太方面へ向かって約40分。敷地内には70台分の無料駐車場(先着順)が整備されており、県外ナンバーのドライブ客も安心して乗り入れが可能です。
チェックイン前後の旅程に組み込みたいのが、宿の目の前に浮かぶ無人島群をめぐる休暇村加太と友ヶ島の周辺観光です。友ヶ島(沖ノ島)は、旧日本軍の砲台跡や赤レンガの弾薬庫が手つかずのまま原生林の中に残されており、「まるで天空の城ラピュタの世界観」と称される人気の遺構スポットです。加太港詰所から出航する友ヶ島汽船のフェリーに乗船して約20分で上陸できます。
ただし、友ヶ島航路は波浪や強風による欠航が発生しやすく、島内は急勾配の未舗装路が多いため、しっかりとしたスニーカーの着用と運行状況の事前確認が欠かせません。休暇村に前泊して朝一番の便で島へ渡るスケジュールを組むと、混雑を避けて神秘的な要塞跡を巡回することができます。