1995年、ミスター・Tの肉体を最大の試練が襲いました。皮膚原発性の悪性リンパ腫である「皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL・菌状息肉症)」の宣告を受けたのです。
筋骨隆々を誇った肉体は繰り返される化学療法と放射線治療により衰弱し、一時は歩行すら困難な状態に追い込まれました。しかし、彼は「自分の名が“T”であるように、この“T細胞”の病にも決して屈しない」と自らを鼓舞。数年におよぶ過酷な治療プロセスを経て奇跡的に寛解を勝ち取りました。この闘病記は全米の医療メディアでも大きく報じられ、多くのがんサバイバーに光を与えています。
病を乗り越えた彼はプロレス界でも伝説を残します。1985年の第1回『レッスルマニア』でハルク・ホーガンとタッグを組み、大会の世界的成功に寄与した功績が認められ、2014年にはWWE殿堂(WWE Hall of Fame)入りを果たしました。式典のスピーチでは、シングルマザーとして自身を育て上げた亡き母親への感謝を熱烈に語り続け、会場中を感動の渦に巻き込みました。