今や全国区の人気を誇る広島お好み焼きですが、そのレイヤードスタイル(重ね焼き)の原型を創り出したのが、みっちゃん総本店の創業者である故・井畝満夫(いせ・みつお)氏です。戦後の焼け野原だった広島の街で、井畝氏が父親とともに始めた屋台「美笠屋」がすべての出発点でした。
当時の一銭洋食をベースに、「もっとお腹いっぱい食べてもらいたい」という思いからキャベツやもやしをたっぷり入れ、中華麺を重ねる現在のスタイルを考案。さらに、お好み焼き専用のとろみがある濃厚ソースをメーカーと共同開発するなど、まさに広島お好み焼きの歴史そのものを牽引してきたパイオニアです。創業から70年以上が経過した現在も、素材の水分だけで野菜の甘みを引き出す伝統の蒸し焼き技術が職人たちへ忠実に受け継がれています。