洋楽のフレーズ検索で常に上位に挙がる「I was born by the river」という印象的な歌い出し。この「I was born by the river」の曲名こそが、サム・クックの最高傑作と称される『A Change Is Gonna Come』です。
1964年3月にリリースされたアルバム『Ain't That Good News』に収録され、同年12月にシングルカットされたこの楽曲は、サム・クックの代表曲であると同時に、ブラックミュージックがポップスやゴスペルの枠組みを超えて社会変革の旗印となった金字塔でもあります。
それまでのサム・クックは、『You Send Me』や『Wonderful World』、『Twistin' the Night Away』など、洗練された甘いラブソングやダンスナンバーで白人層からも絶大な支持を集めるトップスターでした。しかし、本作では自らのルーツと黒人としてのアイデンティティを前面に押し出し、壮大なオーケストレーションとともに魂の叫びを刻み込みました。ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カムの解説において、この曲がポピュラー音楽界に与えた衝撃は計り知れないと評されています。