誤ってカロナールを2錠飲んでしまった直後、焦りのあまり「指を喉に入れて無理に吐き出そうとする」人がいますが、これは医学的に極めて危険な行為であり推奨されません。
アセトアミノフェン製剤は胃内での崩壊・吸収が非常に早く、服用から15〜30分が経過している場合、無理に嘔吐させても薬成分を回収できる可能性は極めて低いです。それどころか、嘔吐物が気管に入り込んで誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)を引き起こしたり、食道粘膜を傷つけて出血(マロリー・ワイス症候群)を招く二次的リスクの方がはるかに高くなります。
ネット上の不正確な掲示板情報に惑わされず、誤飲直後は以下の3ステップを冷静に実行してください。
ステップ1:水または白湯をコップ1〜2杯飲む
胃粘膜への直接的な刺激を和らげ、速やかな体内循環と排泄を促すために水分を補給します。ただし、一気に数リットルもの大量の水を無理に飲むことは水中毒のリスクがあるため避けてください。
ステップ2:服薬時刻・錠剤の規格・個数をメモする
「何時何分に」「カロナール何mgを」「何錠飲んだか」を明確に記録します。万が一、体調が悪化して医療機関を受診する際、医師が解毒剤(N-アセチルシステイン等)の投与要否を判断するための決定的な情報となります。
ステップ3:次回の服薬間隔を最低6時間あける
痛みが残っている場合であっても、体内の薬物動態をリセットするために最低でも6時間(できれば8時間)は解熱鎮痛薬の追加を絶対に中止してください。