『酔いどれ知らず』のヒットを語る上で欠かせないのが、イラストレーター・LAM(ラム)氏による鮮烈なビジュアルワークです。『KING』『エンヴィーベイビー』に引き続きKanariaとタッグを組んだLAM氏は、極彩色と漆黒のコントラスト、そして鋭い「瞳の力」で知られるトップクリエイターです。
MVに登場するキャラクターは、白髪に和装を崩したような艶やかな衣装、キセル(煙管)や盃を思わせるモチーフ、そして妖しく光る視線が印象的です。このビジュアルが持つ「和洋折衷のアンダーグラウンド感」が、歌詞の「遊郭」「夜の社交場」というイメージを何倍にも増幅させました。
公式から明確なストーリーが語られないKanariaの楽曲において、LAM氏の描くキャラクターの「表情の揺らぎ」や「視線の送り先」は、リスナーにとって最大の考察材料となります。視覚的なインパクトと無駄のないアニメーションが組み合わさることで、楽曲の神秘性がさらに強固なものとなっています。