グループ結成から約1年後、2012年6月に初代キャプテンに就任したのが桜井玲香だ。彼女がもたらした最大の功績は、権威主義的ではない「誰も置き去りにしない空気感」を創り上げたことにある。自身を「ポンコツ」と称される親しみやすいキャラクターで提示し、力で引っ張るのではなく、メンバー一人ひとりの個性を尊重する柔らかなリーダーシップを発揮した。
この「桜井スタイル」こそが、ギスギスしがちな大所帯グループの中で乃木坂46らしい温かみのある雰囲気を醸成する土台となった。彼女のブレない品格とパフォーマンスでの圧倒的な美しさは、グループ全体のパブリックイメージを決定づけたといえる。