流行語大賞はおかしい?違和感の正体と選考の裏側を徹底解剖

流行語大賞はおかしい?違和感の正体と選考の裏側を徹底解剖

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新語・流行語大賞のトップテンや年間大賞が発表された際、X(旧Twitter)などのSNSで「#流行語大賞おかしい」「#聞いたことない」が瞬く間にトレンド入りする背景には、単なる個人の好悪を超えた明確な構造的要因が存在します。

第1の要因は、「大衆の共通体験」の消滅と情報空間の分断です。テレビの総世帯視聴率が低下し、YouTube、TikTok、各種サブスクリプションサービス、パーソナライズされたSNSフィードへと接触メディアが分散しました。特定のコミュニティで数千万回再生されているネットミームであっても、隣の世代や別ジャンルの関心層には一切届かない現象が常態化しています。

第2の要因は、選考母体である『現代用語の基礎知識』(自由国民社)が持つ本来の編集方針です。同賞は純粋な「バズワードの集計ランキング」ではありません。公式規定にもある通り、「軽妙に世相を衝いた表現とそれらを生み出した名もなき人々への賞賛」を趣旨としており、言語学・社会批評的な文脈から言葉が選ばれる傾向が極めて強いのです。

第3の要因は、授賞式という興行における「表彰対象者の出席可能性」です。後述する忖度疑惑とも関連しますが、式典に本人が登壇してトロフィーを受け取れるかどうかがノミネート選定において暗黙の要素として働くケースがあり、これがネット主導のバイラルワードとのズレを加速させています。

佐藤 大輔
著者

佐藤 大輔

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