平均約2.5トン、総数約230万個もの石灰岩をどのようにして積み上げたのか。この長年の謎に対しても、地質学と衛星データを融合させた最新アプローチによって決定的な証拠が示されました。
かつてギザのピラミッド近郊には、現在は干上がっているナイル川の古代支流「アフラマット枝流(アラビア語でピラミッドの意)」が流れていました。ピラミッドのすぐ足元まで水路が整備されており、遠くアスワンなどから切り出された巨石は、船を使った水上輸送によって現場の港まで効率よく運ばれていたことが裏付けられています。
台地上での積み上げ工法については、ピラミッドの外側に土砂で傾斜路を築く「直線傾斜路説」や、内部にらせん状の通路を設けて石を引き上げた「内部傾斜路説」など複数の仮説が議論されています。いずれにしても、極めて緻密な測量技術と水平出しの技術、高度な土木ネットワークが存在していたことは間違いありません。