1980年代半ば、テレビの前の若者を熱狂させた伝説の番組があった。フジテレビ系で放送されていた『夕やけニャンニャン』である。放課後の時間帯に素人感あふれる女子高生たちが繰り広げるバラエティは、それまでの芸能界の常識を根底から覆した。その象徴的グループが「おニャン子クラブ」だ。
グループの結成と展開を裏で手掛けたプロデューサーの秋元康は、洗練されたスターではなく「クラスで二番目に可愛い女の子」という身近さを打ち出した。会員番号12番として加入した白石麻子は、愛くるしい笑顔と親しみやすいキャラクターで瞬く間に人気を集め、昭和アイドルを象徴する顔の一人となった。