焦るあまり誤った対処をしてしまうと、ポイズンリムーバー逆効果となり症状を悪化させるケースがある。特に以下の行動は厳禁だ。
・口で毒を吸い出す行為
映画などで見かける口での吸引は、口内の微細な傷や虫歯、粘膜から毒素が直接侵入する危険がある。また口腔内の雑菌が刺傷部に侵入して二次感染を起こす原因にもなるため絶対に避ける。
・長時間にわたる過度な吸引
1回につき3分以上の過度な陰圧をかけ続けたり、何十分も繰り返し吸引を行ったりすると、毛細血管が広範囲に破壊され重度の内出血や皮膚組織の壊死を引き起こす。
・傷口を切開する行為
毒を出そうとナイフなどで傷口を広げる処置は、野外では破傷風などの感染リスクを急激に高め、止血困難に陥る恐れがある。
特に危険なのがスズメバチ応急処置時の判断ミスだ。スズメバチは針を残さず何度でも刺し、注入される毒の量も桁違いに多い。最も警戒すべきはアナフィラキシーショック注意点であり、刺されて数分から30分以内に全身のじんましん、冷や汗、めまい、息苦しさ、動悸、吐き気が現れた場合、ポイズンリムーバーをいじる時間は1秒もない。即座に安静を保ち、119番通報またはエピペンの自己注射など救命行動へ切り替えなければならない。