ネット検索で「なんつッ亭 倒産」「なんつッ亭 経営破綻 理由」といった不穏なキーワードが散見されますが、結論から言えば法的な倒産手続き(破産や民事再生)を取った事実は一度もありません。
では、なぜ破綻の噂が既成事実のように語られたのか。その真相は、2022年12月に公表された株式会社ギフトホールディングス(東証プライム・9279)による「事業譲渡契約の締結」にあります。同社は横浜家系ラーメン「町田商店」や「豚山」などを直営・FCで全国展開する外食のメガプレイヤーです。
当時の報道や開示資料によると、なんつッ亭の運営会社(有限会社なんつッ亭など)は度重なる環境変化によって財務内容が悪化し、債務超過リスクに直面していました。創業者の古谷一郎氏は、自力での単独再建に固執することなく、ブランドと従業員の雇用、そして長年培った味のDNAを次代に残すため、資本力と高度なセントラルキッチン技術を持つギフトホールディングスへの事業譲渡という友好的M&Aを選択したのです。
「カリスマ個人商店の幕引き」という衝撃的なニュースがSNS上で伝言ゲームのように拡散された結果、「なんつッ亭が倒産した」という誤認情報が定着してしまったというのが実態です。